地元に帰りたいと思うのは甘えなのか?真剣に考察してみた。
「地元に帰りたい…」
「でもそれって甘えなのかな…?」
そんなふうに悩んでいませんか?
この記事では、「地元に帰ることが甘えなのか、甘えではないのか」を真剣に考察してみました。
わたし自身、紆余曲折あって地元に戻ってきて、この悩みを抱えているみなさんに少しは寄り添えるかなと思っています。
この記事では、地元に帰りたいと思ったときに甘えになる場合と甘えにならない場合の2パターンに分けて考察をしています。
この記事を読み終えると、自分のことをより客観的にみて、これからどうしていくのがベストな選択なのかを考えていくことにつながるかと思います。
目次
甘えになる場合と甘えにならない場合の2パターン
わたしは「地元に帰りたい」という気持ちには甘えになる場合とならない場合があると考えています。
今の時代的には、「やりたいことをやったらいい」「それは甘えではない」といった意見が多いとは思うのですが、どんな理由で地元に帰りたいと思っているのかをしっかり見極めることが重要だと思っています。
わたしの考える甘えになる場合と甘えにならない場合はこのような場合です。
甘えになる場合
- 夢や目標からの逃げ
- さみしさや孤独感からの逃げ
甘えにならない場合
- 挑戦してみて適性がないと気づいたとき
- 人間関係がうまくいかないとき
- やってみて本当にやりたいことではなかったとき、ほかにもっとやりたいことが見つかったとき
パッとみた感じどうでしょうか。
次でそれぞれの項目についてくわしくみていきましょう。
甘えになる場合
夢や目標からの逃げ
あなたはきっと何か夢や目標を抱いて地元を離れたはず。どれだけの覚悟を持っていたのかはわかりませんが、夢や目標を追うことから目を背けて、後ろを見てしまうのは甘えかと思います。
一時的に地元に帰って気持ちを入れ替えるのは甘えにはならないと思いますが、苦しい、つらいといったネガティブな感情を引き受けずに逃げてしまうのは非常にもったいないし、それは甘えなのではないでしょうか?
そんな時はもう一度初心を思い返してみる、時間に余裕を持って考える時間をとるなどをしてみると落ち着いて客観的に自分を見つめることができるでしょう。
さみしさや孤独感からの逃げ
1つ目と少し似たような内容になりますが、さみしさや孤独感といったネガティブな感情からの逃げは甘えになると思います。
地元を離れると、今までとは全く異なる環境になり、さみしさや孤独感を感じる機会が多くなります。
わたし自身、大学を卒業してから海外に出たり、日本に戻ってきてからも地方で働いてみたりと、地元を離れている時間はとても多くありました。
そんな中、やはりさみしさや孤独感を感じる機会もとても多かったです。
そんなときにわたしが大切にしていたのは「自分がどんな目的でこの環境を選んでいるのかに向き合うこと」でした。
それでもさみしさや孤独感に耐えきれないといときには、自分の人生を振り返るいいきっかけだと思って、「なぜ自分はそのように感じるのだろうか」と自問自答してみるというのがおすすめです。
悩んでいる時間も自分の人生に意味があると思って、プラスに変えていきたいですね。
わたしは心理学の本全般を読むのですが、「うまくいかないな」と思ったときに加藤諦三先生の本をよく読んでいました。
何かうまくいかないな、という方は一度手に取ってみると客観的に自分のことを見直せるかと思います
加藤諦三先生の本はこちら甘えにならない場合
挑戦してみて適性がないと気づいたとき
人生は仮説を立てて検証していく作業の繰り返しです。なので、その自分の立てた仮説が正しかったか間違っていたかは実際に行動してみてわかることが多いものです。
「やりたい」「こうなりたい」という夢や目標を描いて、行動をしてみた結果、「自分には向いていなかった」はたまた「結果がついてこなかった」ということはザラにある話です。
わたしを例に挙げると、わたしは中学生の頃から柔道を続けてきて「個人戦で全国大会に出場したい!」とずっと夢を追い続けてきましたが、叶うことはありませんでした。
努力の方向や量の問題もあるかと思いますが、はっきり言ってしまえば適性が無かったのひとことで片付いてしまうんですよね。
人には向き不向きが必ずあって、自分の適性のある分野で努力することが成功する一番の近道だと思っています。
「自分の向き不向きや適性についてあまり考えたことがない…」という方には、絶対的に自己分析をすることをおすすめします。
人間関係がうまくいかないとき
やりたいことはできているけど、人間関係がうまくいかないパターンも考えられます。
人間関係は親ガチャと似ていて、ガチャ要素はあると思っています。
まずは関係がうまくいくようにやってみる、というトライは大事かと思うのですが、人間関係が悪くなるとハラスメントにつながることもあるので、無理は禁物です。
やってみて本当にやりたいことではなかったとき、ほかにもっとやりたいことが見つかったとき
1つ目と多少似ている部分があるかと思うのですが、実際にやってみて「意外と簡単にできた」「飽きた」「やってみたけどなんか違う」などなど、どれも普通に湧いてくる感情だと思います。
人間は成長する生き物なので、そのときどきで自分自身の感じ方や考え方に変化が出るのは自然なことなんですね。
なので、「なんか違うかも…?」と思ったときには少し立ち止まって、「なんでこれをやってみたいと思ったのか」という原点に立ち戻ってみることをおすすめします。
うまくいかないときは地元に戻りたいと思いがち
うまくいかないときというのは、自分自身が不安定な状態で「安心したい」という欲求に人間は駆られます。
なので、「地元に戻りたい」と思うのはごくごく普通な感情だといえます。
これを心理学の用語で「退行欲求」といったりするのですが、その逆に位置するのが「成長欲求」です。
不安定な状態からがんばって抜け出そうと成長する方にエネルギーを使うことです。
成長する人は成長欲求にしたがって行動を起こすし、成長をしない人は退行欲求にしたがって行動を起こす、それだけなんですね。
自分がどちら側にいたいのかは自分自身で決めなくてはいけません。
なので、地元に戻りたいと思って行動を起こすのもそれが退行欲求なのか、成長欲求なのかを見極めて判断しなければなりません。
退行欲求、成長欲求という言葉については、加藤諦三先生の本の中でたくさん出てきます。
もっとよく知りたいという方は加藤先生の本を手に取ってみることをおすすめします。
加藤諦三先生の本はこちらまとめ:逃げることの大切さ
最後になりますが、先日YouTubeを見ていたらゴルゴ松本さんが子どもたちに向けて講演をしていた動画が流れてきて参考になったので、こちらでも共有したいと思います。
ゴルゴ松本さんのパートの部分なのですが、大体3:30すぎごろから見るといいかと思います。
「これは危険だと思ったら回避する、そこから逃げるんだ」
「危険だと思ったら逃げていい、危険だと思ったら逃げなさい」
そんな言葉を投げかけていました。
これは、子どもたちだけではなく、大人になったわたしたちにも言えることではないかなと思いました。
くわしくは動画をご覧いただければと思います。
「地元に帰りたい」
そう思ったときは何らかの転機なのかもしれませんね。
大切なのはそれが甘えなのかどうではなく、自分はどうしたいのかという自分自身の気持ちなのかもしれませんね。
地元に帰っても帰らなくても、みなさんのこれからを陰ながら応援しています。
記事を読んでいただきありがとうございました。(´・ω・`)