【まとめ】テーピングの種類 全6種類
テーピングっていろんな種類があって、どれを使ったらいいかわからない…。
そんな方におすすめの記事です。
この記事では、全6種類のテーピングをそれぞれ解説していきます。あわせて役割や効果についても触れているので、テーピングの種類を選ぶ参考になるかと思います。
わたし自身、学生時代に柔道でよくケガをし、その度にテーピングを使っていましたので参考になるかと思います。
目次
テーピング全6種類
テーピングは全部で6種類。
① ホワイトテープ(非伸縮テープ)
② エラスティックテープ(伸縮テープ)
③ エラスティックライトテープ(伸縮テープ)
④ キネシオロジーテープ
⑤ 自着テープ
⑥ アンダーラップテープ
それでは早速みていきましょう。
ホワイトテープ(非伸縮テープ)
伸縮しない布製のテープです。手やハサミで切って使います。主に12mm・19mm・25mm・38mm・50mmのサイズが販売されていて、体のどこの部分に使うかによってサイズを決めます。
大まかにはこのような感じ。
12mm:指
19mm:指
25mm:指・手首
38mm:肘・膝・足首
50mm:膝・足首・肩
わたし自身ホワイトテープにかなりお世話になりましたが、基本的に38mmを持っておけばOKです。ホワイトテープは縦にも横にも裂けるので、半分に裂いて指用に使っていました。
38mmを持っておけば細めのテープの代用としても活用可能です。
ホワイトテープの役割
ホワイトテープの役割は3つあります。
① 固定
② 圧迫
③ キズやケガの保護
① 固定
例えば足首を捻挫してしまった場合、足首を固定しないままにすると痛みが出たり、再発したり、悪化させてしまう原因になります。
テーピングで固定をすることで、ケガの再発を防ぎ、気持ちの面でも安心して競技に取り組めますね。
② 圧迫
捻挫や打撲、肉離れを起こしたときにはRICE(Rest:安静、Ice:冷却、Compression:圧迫、Elevation:挙上)処置をするのは、アスリートにとって常識です。
このRICEのC、圧迫でテーピングが使えます。
テーピングで圧迫することで、内出血を防ぎ、腫れないようにします。
③ キズやケガの保護
粘着性があるので、キズやケガの保護もできます。出血や痛みのある箇所に貼れば、キズをガードしてくれます。
エラスティックテープ(伸縮テープ)
エラスティックテープは伸縮性のあるテープで、綿の布でできたテープです。ホワイトテープと違い、手では切れないのでハサミで切ります。縦にも横にも裂けません。
適度な伸縮性があるので、可動範囲を制限したいときに使います。主に、肩や膝、足首などの大きな関節の固定に使われます。
100%固定したくない、というときにエラスティックテープを使うといいでしょう。
サイズは25mm・50mm・70mmがあります。体のどの部分に使うかによってサイズを決めてください。
25mm:指・手首
50mm:肘・膝・足首
75mm:膝・足首・肩
わたしは鎖骨を脱臼した際に、脱臼した鎖骨を圧迫するために実際にエラスティックテープを使っていました。肩のサポートもしてくれていたので、気持ち的にも安心して競技に取り組めていました。ホワイトテープだと、肩の動きに耐えきれずに剥がれてしまったので不適でした。
エラスティックテープの役割
エラスティックテープの役割は3つあります。
① 固定
② 圧迫
③ 可動制限
① 固定
ホワイトテープと同様、固定の役割があります。伸縮性はあるものの、テープ自体は厚手で頑丈です。
ホワイトテープと違って切れることがないので、強度の高い運動でもしっかりと固定します。
② 圧迫
捻挫や打撲、肉離れを起こしたときのRICE(Rest:安静、Ice:冷却、Compression:圧迫、Elevation:挙上)処置で役に立ちます。
RICE処置のC、圧迫をする際に、テーピングを活用できます。
テーピングで圧迫することで、内出血を防ぎ、腫れないようにします。
③ 可動制限
ホワイトテープと違って伸縮性がある分、可動制限として使えます。
テーピングをしていない状態が100%の可動域だとしたら、ホワイトテーピングをしたときの可動域は0-10%、エラスティックテープの場合は10-20, 30%といったところでしょうか。
固定はするものの、ある程度の可動が必要なときにエラスティックが使えます。
エラスティックライトテープ(伸縮テープ)
エラスティックテープでもっと伸縮性があるテープです。エラスティックテープの可動域が20%だとしたら、エラスティックライトテープは40-50%くらい。
関節のサポートをしたいとき、動きやすさを重視してテーピングしたいときにおすすめです。
エラスティックテープとは異なり、手で切れます。
サイズは50mmと75mmから選べます。
50mm:肘・膝・足首
75mm:膝・足首・肩
キネシオロジーテープ
キネシオロジーテープ(以下、キネシオテープ)は伸縮性のあるテープなのですが、エラスティックテープとは全くの別物です。
これまでのテープは主に関節を固定する目的で使いますが、キネシオテープは筋肉のサポートが目的です。
キネシオテープを皮膚に貼ることで、筋膜と筋の間にすき間をつくることでリンパの流れを改善し、人間が本来持っている自然治癒力を高めます。その結果、痛みやむくみをやわらげます。
キネシオロジーテープは実は日本発祥。
キネシオロジーテープの効果
キネシオテープには4つの効果があります。
① 筋機能の改善
② 血液・リンパ液の循環改善
③ 痛みをやわらげる
④ 関節矯正
① 筋機能の改善
筋肉は過度に緊張すると、伸びすぎたり、縮みすぎたりします。その筋肉の緊張をもとの状態に戻すことで筋機能を改善します。
さらに、筋膜のはたらきもサポートするので、
② 血液・リンパ液の循環改善
キネシオテープを貼ることで、皮膚の下にわずかなすき間をつくることで血液やリンパの流れを改善します。
具体的には血行不良による肩こりや冷え性などに効果があります。
③ 痛みをやわらげる
キネシオテープを痛みのある箇所に貼ると、皮膚や筋肉が刺激され、神経学的に痛みを和らげる効果があると言われています。
④ 関節矯正
キネシオテープを患部に貼ることで、筋肉の過度の緊張からくる関節のゆがみやズレを正しい位置に戻す効果があります。
患部の筋機能が改善し、関節の位置を整えます。
⑤ 治療の効果を持続させる
キネシオテープを貼っている間は、上記の4つの効果を受け続けられることから、理学療法の効果を持続させたいときに効果的です。
自着テープ
自着テープは粘着性はありませんが、テープ同士がくっつきます。テープというより、包帯に近いかと思います。
包帯の代用として、圧迫・固定が可能です。
アンダーラップテープ
アンダーラップテープは、ホワイトテープやエラスティックテープによる肌のかぶれや剥がすときの痛みを防ぎます。
アンダーラップテープ自体には粘着性はありません。
まとめ
各テーピングの違いや特徴についてわかっていただけたかと思います。
その特徴を踏まえて、ご自身に合ったテーピング選びをしてみてくださいね。