柔道三段を取得するには。柔道三段ってどれくらい強いの?
柔道二段を取得してから、ずいぶんと時間が経ってしまった。柔道の三段を取りたいけど、どうやったら取れるのかわからない。今の自分で柔道三段を取得できるか不安に思っている。
今回の記事では、そんな方に向けて柔道三段を取得についてわかりやすく説明していきます。
私も数年前に柔道三段を取得することができたので、この記事を読んでいるあなたもきっと三段を取得できるはず。
柔道三段取得のルールや筆者の経験、柔道三段ってどれくらい強いのか、について説明していきます。
この記事を参考にして、柔道三段をぜひ取得を目指してみてください。
柔道歴13年、柔道三段。
中学生の時に柔道を始め、高校、大学でも柔道部として活動。
卒業後は青年海外協力隊柔道隊員として、南米のボリビアに派遣。2年間ボリビアのサンタクルス県で柔道の指導にたずさわりました。
柔道のことやボリビアのこと、その他もろもろについてブログを書いています。
柔道三段を取得するには
柔道三段を取得するためにはどうすればいいのでしょうか?
講道館の昇段基準
柔道の昇段試験は、講道館の「講道館昇段資格に関する内規」「講道館女子柔道昇段資格に関する内規」によって決められています。
この内規では、試合成績によって秀・優・良・可の成績がつけられます。この成績によって、必要な修業年数も変わります。
秀 | 優 | 良 | 可 | |
試合成績 | 全日本柔道選手権大会・皇后杯全日本女子柔道選手権大会・世界柔道選手権大会・又はオリンピック競技大会柔道競技で3位以上 | 10点以上 (又は全日本柔道連盟の強化選手に選考されていること) | 6点以上 | 3点以上 |
修業年数 | 1年以上 | 1年半以上 | 2年以上 | 4年以上 |
試合成績の得点は、講道館や全日本柔道連盟もしくは講道館段位推薦委託団体(各都道府県柔道連盟など)が主催・後援した大会で得ることができます。
試合の得点はこちら▼
2階級以上上位段者に対する「勝ち」2.0点
1階級上位段者に対する「勝ち」1.5点
同段者に対する「勝ち」1.0点
1階級下位段者に対する「勝ち」0.5点
2階級下位段者に対する「勝ち」0.3点
2階級以上上位段者に対する「引き分け」1.0点
1階級上位段者に対する「引き分け」0.75点
同段者に対する「引き分け」0.5点
「不戦勝ち」や試合が行われなかったものは除きます。
「可」の評定の修行年限を満たす場合、つまり二段を取得してから4年以上経つ場合については、試合得点によらないで実技試験を実施して昇段させることができます。
この成績に加えて、柔道三段を取得には「固の形」の審査があります。
どこで昇段審査を受けることができるの?
昇段審査は、講道館、各都道府県の柔道連盟で受けることができます。
日にちは各柔道連盟で決められているので、各柔道連盟HPで確認をしてください。大体1ヶ月に1回の頻度で昇段審査会が開催されています。
昇段審査では、まず試合でポイントを獲得する必要があります。必要なポイントを獲得できたら、形の審査に移ります。
昇段をする際には、受験料がかかりますので前もって用意しておきましょう。講道館カードも忘れずに。書類作成に必要です。
私が柔道三段を取得した方法
以上が、講道館によって定められている三段取得のルールです。
私が実際に三段を取得した時の方法をここでは記述します。
私が柔道三段を取得したのは、大学4年生の時でした。毎年1回その県の大学柔道連盟が昇段審査会を主宰しているので、そこに参加をしました。
段別に分かれて試合をするのですが、私は女子。私含めて女子は2人…。笑
しかもそのもう一人の女子は、白帯というなんとも不可思議な組み合わせでした。
そんな状況でしたが男子と試合するわけにもいかず、結局その女の子と1試合して終わりでした。講道館の規定にある「固の形」もやることなく、必要書類を記入しお金を払って帰宅。
全くもって講道館の昇段規定にそぐっていなかったのですが、審査員曰く「これまでの活躍を考慮しています」とのこと。拍子抜けしました。
審査会を主宰する団体によって、審査の内容も変わってくるみたいなので、必ずしも講道館の昇段基準を満たさないといけないわけではないみたいです。
実際に昇段する際には、各自治体の柔道連盟で聞くことをオススメします。
柔道三段ってどれくらい強いの?
さて、「柔道三段」って聞くけど、それってどれくらい強いの?と疑問に思ってる方もいるかと思います。
結論から言うと、柔道三段をもっていてもの凄く強い人もいるし、それほどでもない人もいます。
え、どういうこと?
そんな声が聞こえてきそうです。
そもそも、柔道三段を取得するためにはそれなりの修業年数が必要になります。最低でも8年は必要です。逆に言えば、8年柔道の練習をしていれば三段を取得することができます。
捉え方次第ですが、柔道を8年も練習していればまあそれなりには強くなります。8年練習しても、趣味程度であればそこまで強くならずとも三段を取得できることはできるでしょう。
なので、一概に「三段はこれくらい強い」と言い切ることはできませんが、8年くらい練習したくらいの強さには達するでしょう。
中学生から柔道をはじめたとして、順調にいけば大学生になった頃には柔道三段を取得できます。
まとめ
柔道三段は地道にコツコツ練習をしていれば、習得可能です。
まずは、柔道を好きになること。そして、継続すること。これにつきます。
柔道から離れていたとしても、そういった理由も各柔道連盟によっては考慮してくれるみたいなので、ぜひ三段取得に挑戦してみてください。